働くこと、常識、周りに合わせること
以上のように、社会への違和感を感じている人がいるのではないでしょうか?
今回は、そんな方に読んで欲しい3冊を紹介します
目次
『棄国子女:転がる石という生き方』/片岡恭子
著者は、母親との不仲、パートナーとの別れ・慣れない仕事で心身の調子を崩してしまいます
しかし、一か八かで南米への放浪旅へ
旅に出たことで、生きている感を取り戻し、物書きとして生きていくことを決心します
世界は会社だけじゃない。世界は学校だけじゃない。
世界は日本だけじゃない。日本に住んでいる日本人しか知らない日本人は全然それがわかっていない。
なにも死に急ぐことはない。
ここではないどこかはあの世だけではない。
(『棄国子女:転がる石という生き方』)
生の実感を取り戻す旅だからこそ生まれた言葉たちが、自分の世界を広げてくれる本です
『サボる哲学: 労働の未来から逃散せよ』/栗原康
著者・栗原さんは、アナキズムの研究者
“はたらかないで たらふく食べたい”を座右の銘として、執筆、社会活動、大学の講師をしています
過去には、ニート期間もあったそうで、文章に実感がこもっているのが感じられます
未来がないからより安定を求める
ブル̪シットなジョブがあるのではない。あらゆるジョブがブルシットなのだ
(デヴィッド・グレーバー)
今が新天地じゃなければどこにも新天地なんてないのだ
未来のために今を犠牲にするばかりの日々
生活は悪くなる一方なのに、”やりがい”をもって働かなければいけない状態に「それでいいのか?」と疑問を投げかける主張
努力、忍耐、労働が美徳とされる中で、「世間のレールから降りてもいいんじゃない?」と言ってくれる本です
(NHKの新書なのが信じられない…)
関連書籍:『はたらかないで、たらふく食べたい 増補版 ――「生の負債」からの解放宣言』はタイトルが反則
『年収90万円でハッピーライフ』/大原扁理
『年収90万円で東京ハッピーライフ』という人気作の文庫版
著者・大原さんは、東京・台湾で年収90万円前後で暮らした経験があり、ひょうひょうとしつつも、確かな生活哲学を実践する独特な雰囲気を醸し出す方です
就活も気づけば終わっていました
常識は疑うもの
(『年収90万円でハッピーライフ』)
やりたくない/やりたいことを明確にし、「やりたくないこと」のために徹底的に手放す
「年収90万円」という数字に目が行きがちですが、自分の「イヤ/スキ」に徹底的に素直に向き合って生きる潔さを教えてくれる本です
社会に合わせる必要はない 自分なりに生きればいい
以上、社会のやり方でない生き方をしている御三方の本を紹介しました
レールに乗れなくても落ち込まなくていいし、イヤなものはイヤだし、自分に合う世界はどこかにある
社会の「あるべき論」が辛い時は、「こんな考え・生き方もあるんだ」と誰かの生き方本を開いてみては?
では、また